波佐見焼は、長崎県東彼杵郡波佐見町で焼かれている
有田焼(佐賀県)に並ぶ伝統的な磁器です。
地理的な事情から有田焼、伊万里焼として扱われた
時代と、後に庶民に寄り添って、
庶民の暮らしを見つめてきた長い歴史があります。
こちらは、ナガサキ文様シリーズの豆皿の一つです。
ナガサキの伝統凧、「ハタ」の
伝統意匠はそのままに
モチーフをデザインされています。
トリコロールカラーの鮮やかな色が
とても斬新でかわいいですね。
波千鳥の豆皿です。
欄干に蝙蝠です。
なかなか、シュールなデザインです。
山ヤッコの豆皿です。
「長崎ハタ」、それは長崎独特の「凧(たこ)」のことです。
長崎人はこのハタを揚げることも
凧揚げとは言わず「ハタ揚げ」と言うそうです。
春――風が、北から南にその流れを変える頃、
山々にはハタが揚がりはじめます。
花が咲いたようだともたとえられる、
のびやかですがすがしい景色です。
「ハタ揚げ」は、江戸時代から
「長崎くんち」「精霊流し」とともに
長崎三大行事のひとつとして
親しまれている伝統行事です。
使用する「長崎ハタ」と「ビードロヨマ(糸)」は、
平成5年、県の伝統工芸品に指定されました。