長崎県の陶郷「中尾山」にて、
2009年に『紀窯』として独立した
中川紀夫氏によって
一つ一つ手づくりで作られた
陶器です。
泥しょう(水に溶いた土)で、
シンプルな波模様や直線を生地に描く、
スリップウェア独特の風合いは、
手作業ならではの温かみと
存在感があります。
スリップウェア自体の歴史は非常に古く、
紀元前5,000年には中国や中東地域で、
すでに作られていたといわれています。
17~18世紀にイギリスで作られた
スリップウェアの存在を、
イギリスの陶芸家バーナード・リーチ
や富本憲吉、 濱田庄司といった
民芸運動の先駆者たちが、
その素晴らしさと共に世に知らしめたことが、
日本でも注目を浴びるきっかけと なったと
いわれています。
波格子。
独特の風合いで、型通りにはいかない
温かみと自由度があります。
ボワーズヘッド。