九谷焼 石川県能美市の
青郊窯(せいこうがま)吉祥(きっしょう)縁起(えんぎ)豆皿
です。
『吉田屋風 葵』という名前がつけられています。
ちなみに、徳川家の家紋も葵(あおい)です。
葉をモチーフにしています。
葵とは、こんな花です。
ゼニアオイ
タチアオイ
『葵』といえば、男の子・女の子の名前としても人気ですね。
2015年に、名前ランキングで1位になったほどです。
意味としては、タチアオイの天にまっすぐ伸びていく姿から
凛々しく真っ直ぐに育ってほしい、
アオイ科の花はかわいらしく、
さまざまな色の花があることから、
かわいらしい姿がイメージされます。
『吉田屋風』とは、
吉田屋という窯は、加賀市(石川県)の
中心市街地である大聖寺(だいしょうじ)の
豪商吉田屋の4代目、豊田伝右衛門が
古九谷の復興をめざして
九谷村に開いた窯で、
江戸後期の九谷焼の中では
もっとも高い評価をうけています。
作品には緑、黄、紫、紺青の四彩を用いて
器表を塗りつめた色絵が多く、
赤を用いず青色の印象をうけるので、
〈青九谷〉と称されているということです。